アレルギーっ子ママで天使ママのつれづれ日記    卵・乳除去コピー給食(小学校)と、卵・乳・魚類除去コピー給食(幼稚園)の2種類を頑張り中 
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たまには本のことなど
2009年06月26日 (金) | 編集 |
本を読むのが好きです。
といっても、たくさんの本を読むタイプではなく、好きな本を繰り返し読むタイプです。

きもの (新潮文庫)きもの (新潮文庫)
(1996/11)
幸田 文

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この本は、当時の女性の感覚で書かれていますから、当たり前のように描かれる台所の風景や日常の様子が、今の自分には想像しがたい部分もあったりします。
それでも、そのときそのときの心情や人間関係の機微などは、今と変わりなく感情移入して読める、面白い本でした。

もともと、私は幸田文さんの本は、とても好きで、上記の本のほかにも「流れる」「おとうと」「父・こんなこと」「台所のおと」「木」「崩れ」「雀の手帳」などなど、何冊も持っています。

その中でなぜ、このブログで上記の本を取り上げるかというと。

まあ、読んだことがある方はお分かりと思います。
この本の主人公は、たぶんアトピーがあったんだろうなぁと思わせる表記が前半に繰り返し出てきます。

タイトルの「きもの」の通り、一人の女性が、どのように着るものを選ぶかということと、どのように生きていくかということを絡めて描かれている小説です。
生地の材質、模様、仕立て方をどう選ぶか、というようなことが、何度も物語の中に出てきます。

別に、着道楽の人の話ではないです。
でもこの本を読むと「着ること」は「生きることの大きな一部分」だと感じられます。

その、着物の布の選び方。

主人公は、化繊のものを着ると赤くなる・痒くなると言って嫌がり、洗いざらしの手ぬぐい綿の浴衣のようなものを一番着心地がよいと選ぶのです。
けれど、主人公の二人の姉たちは、それは気のせいで、気にしすぎで、我慢が足りないと言う。

物語の前半にこのよう表現が何度か繰り返し出てきます。


普通、私は本を読むときはその世界に没入してしまい、現実の自分を意識することは少ないのですが、この本を読むときは、その場面にくると「アレっ子・アトピっ子母の自分」に引きずり戻されるような感じがします。


そうそう、化繊は赤く・痒くなるよね。
そうそう、なんともない人には「気にしすぎ」「我慢が足りない」って言われちゃうよね。
そうそう、綿100%が一番だよね。


物語の面白さに没入していきたいのに、現実の感覚が戻ってくる。
それでもまた本に引き込まれていく。

いや、引き戻されるからこそ、物語のその後が気になる。

この物語の頃は、今より、こういう肌トラブルに対する理解は得られにくかったと思うけれど、そういう人がどうやって生きていったのかと。


化繊の出始めの頃。
もしかしたら、今よりこういうトラブルは多かったのかもしれないなぁ。


物語の本筋も面白いのですが、アトピっ子母として読んでも面白い本です。
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